こんにちは、デザイナーの西山 将平(@24sy___)です。
僕はUI/UXデザインに興味を持ち、理系大学生4回生の春からデジタルハリウッド大阪校に通い、1年間Wスクールをした経験があります。
本記事では、UIデザイナーになるために、Wスクールを始めて1年間で学んだことをまとめました。もしあなたがこれからWスクールを始めようと考えたり、未経験でデザインを学ぼうとしている方に、きっと参考になると思います。
僕が受講したのは1年間学べるコースだったので、様々なスキルを習得することができました。
以下が基本的な受講内容の概要です。
受講コース:デジタルハリウッド大阪校 本科UI/UXD専攻
カリキュラム:クリエイティブコーディングコース
授業料:約130万円程度
授業回数:週末1日+平日夜2日(年間91回)
+α:授業がない日は自習が可能、授業が始まる前後に先生への質問可能
※ 上記は2019年の時の情報になるので、現在のカリキュラムの詳細はこちらのHPからご覧ください。
この記事では、Wスクールを始めて1年間学んで得たスキルを時系列ごとにまとめてみたので、これからWスクールでデザインを勉強しようと思っている方に、少しでも参考になれば幸いです。
1年間でかなりの量を詰め込むため、デジハリの授業では「1からツールの使い方を丁寧に教えてはくれません」、必ず授業前に予習が必要になります。
そのため、入学してすぐにツールの使い方、グラフィック、コーディングなどを学べる動画教材を共有して頂けるので、まずは全て視聴することを目指しました。
この動画教材がどのくらいの量か分かりやすく言うと、Webクラスが半年で学ぶ内容になります。2倍速で動画を見て学習して、合計200時間かけてインプットとアウトプットを行いました。
「LP、ブランドサイト、ECサイト、コーポレートサイト」の4つのサイトのWebデザインとコーディングの模写をしました。
動画教材を見終えた後は、自主学習でグラフィックをメインに進め、Adobeソフトの使い方とプログラミングの基礎を全てマスターしました。
また、研究室の後輩用に大学の研究内容をまとめるために、第2階層までの構成でシンプルなデザインのオリジナルサイトを一つ制作しました。制作期間は2週間程度でした。
サイト模写をこなしてWebの基礎知識が溜まっていたので、初めてのオリジナルサイトでしたが、スムーズに制作できたと思います。
中間課題ではライフログアプリを作成することを決めて、ひたすら制作に没頭していました。この時、始めてXDを触り始めて、コンポーネントなどの基本的な操作を理解することができたと思います。
当時、XDは主流なアプリではなかったので、デジハリのカリキュラムには無いため、独学で学びました。
先生にアドバイスを頂きながらブラッシュアップを重ねて、UIにこだわった作品になりました。
発表した中間課題の評価が高く、先生からの推薦で10月に「デジハリ大阪校のクリエイターズオーディション」に参加し、企業の方の前で発表することができました。
自分の作品を多くの方に見ていただける貴重な機会でした。
Webデザイナーの半年コースの方々は、このタイミングで卒業となります。個人的には半年後も学習を続ける方が、できることが増えて伸びがかなりあった印象なので、時間とお金がかかりますが「1年間学ぶコース」がオススメです。
デザイン学習サービスDaliy Cocoda!(https://cocoda-design.com/)を11月から始めました。Daliy Cocoda! は毎日お題が与えられるので、何のUIを作ろうか迷わずに済むので、ストレスなくUIデザイン学習を進めることができました。12月の末ごろまで毎日UIデザインを継続して「DailyUI」を50個制作し終えました。
2ヶ月間は自主制作のDaily UIに時間を当てていたので、デザイン力をグッとあげることができたと思います。
学生時代から制作し続けている「Daily UI」はこちらです。よかったら作品をご覧ください。
デザイン学習はペースダウンし、年明けから就職活動を本格的に始めました。すでに自己分析などは済ませていたので、企業分析や面接対策を行い、新卒での採用を目指しました。
また、友人のフリーランスのライターと共に2019年の11月から企画を練っていたニュースのまとめサイトをローンチしました。制作期間はおおよそ3ヶ月程度で、Webデザイン、PM、フロントエンドまで幅広く関わったため、仕事の流れも少し掴むことができたと思います。
卒業制作でもXDを使用したアプリのプロトタイプを制作し、ポートフォリオサイトも完成させました。卒業制作は1月から企画を練っていたので、制作期間は2ヶ月程度だったと思います。そして、同時にポートフォリオサイトの制作も進めていたので、かなりハードな1ヶ月でした。
今思うとサイト1からを作ることに拘らず、既存のポートフォリオ作成サービスを活用しても良かったのかなと思います。
無事、第一志望だったAID-DCC inc. に内定を頂き、Wスクールを卒業するまでに就活を終えることができました。
ただ、希望していたデザイナーの枠はなく「プロダクションマネージャー」として働くことになったので、デザイン学習を継続して夢を叶えたいなと考えていました。
内定をいただいた後は、ポートフォリオサイトのブラッシュアップとUXデザインの勉強を進めていました。
そして、3月某日にWスクールを卒業することができました。
序盤はソフトの使い方を覚えることに時間をかけていたので、後半になってやっと色んなことができるようになり成長速度が加速しました。デジハリだけの学習だとあまり成長しないので、やはり自主制作をしてスキルアップを目指すのがオススメです。
また、上記のデジハリでのデザイン学習と同時並行で理系大学の研究もしていたのでタスク量が膨大で、社会人になってからの方が、2倍くらい楽だなと実感しています。
それでも一番の強みのタスク管理力で1年間乗り切ることができたので、これからWスクールを始めようとしている人は、「タスク管理力」を事前に身に付けておくと、どちらもこなせる事ができると思います。
1997年兵庫県生まれ。関西学院大学理工学部に在学中、デジタルハリウッド本科UI/UXD専攻に入学。1年間のWスクールを経て、2020年にAID-DCC inc. 入社。Web制作から体験型コンテンツまで様々なプロジェクトに関わる。現在は、PLAID inc. にてデザイナーとして活動中。ユーザー起点のデザインが得意。
デジタル領域のサービスのプロダクトデザインを中心としたデザイン業務を、随時お受けしています。お仕事のご依頼・クリエイティブに関するご相談など、お気軽にお問い合わせ下さい。
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